高校3年の夏休み。

それは自分の進路を決定させる大切な期間になります。

 

現在赴任中の学校では就活指導として

履歴書指導や面接指導をこの時期(夏休み)に行っています。

 

普段文章を書き慣れていなかったり、自己分析が不十分な生徒は

ここで非常に苦労します。

 

 

ここで生徒の悩みで特に多いのが

「面接で何をしゃっべっていいかわからない」

です。

 

 

多くの生徒が持つこの悩み、

どのように解決していけばいいのか、考えていきましょう。

 

 

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普段おしゃべりな人間でも、

面接となるとなかなか言葉が出てこなくなるもの。

まして、口数が少なく人前で喋り慣れていない生徒などは

大きな声を出すこともハードルが高いのです。

 

「面接対策」と口で言うのは簡単ですが、

これを1〜2ヶ月で完成させるのは非常に難しいことです。

 

ですので、面接の準備というのはもっと前から、

長い目で考えていくことが大切です。

 

 

 

 ① スピーチ

公の場で自分が主となって話す機会は実は驚くほど少ないです。

だから子供達が自分の意見を発表できる場を

増やしていく必要があります。

例えば授業やLHRの時間にスピーチをさせる。

 

修学旅行の感想、

交通安全講和の感想、

好きな食べ物、

将来やってみたいこと、

などなど、

何かテーマを与えると喋りやすいです。

 

それでもなかなか話せない生徒もいるでしょう。

そんな時こそ担任の腕の見せどころ。

質問を投げかけたりして生徒が話しやすい雰囲気を作りましょう。

 

ところで

私は部活動でよく部員たちにこのスピーチを活用します。

テーマは試合の感想と反省です。

特に大会の後などは必ず実施します。

 

この目的は大会を振り返り、

試合でよくできたことや悪かったことをしっかりと認識するのもありますが、

将来の進路指導を見据えた「話す練習」という側面も大きいです。

 

初めは上手く話すことができなかった子達も、

3年生になる頃には自分のプレーに対して、

自分の考えをしっかり持つようになり、

それに伴ってスピーチもよく話せるようになっていきます。

 

部活動の練習にも生きてくるので一石二鳥です。

部活の顧問をしている方は定期的なスピーチの実施、オススメです。

 

 

 ② グループワーク

自分の意見をもち、発言する練習として

グループワークは有効です。

 

例えば前の記事でも紹介したNASAゲームなどは

有名なグループワークですが、

この活動の目的は

自分の考えを持つこと

そして

自分の考えをアウトプットすること

です。 

 

NASAゲームを例にとると、

持ち物への優先順位をそれぞれが考えることになります。

この時、なぜこの順番なのかを

必ず全員に考えさせます。

 

重要なのは正解することではなく、

自分の考えを持たせることです。

 

面接対策として自分の考えを持つというのは

非常に大切です。

なぜなら面接というのは

面接官の問いに対する

自分の考えを伝えるものだからです。

 

「人の意見に合わせる」

と言えば聞こえはいいですが、

自分の意見を持たない子供がたくさんいます。

 

ですので

積極的にグループでの活動を行い、

意見を出し合うという作業は

自分の考えを持つための訓練と言えます。

 

そして他人の意見を聞くことによって

さらに自分の意見が磨かれて

もっと別のアイディアが思いつくようになっていきます。

 

もしLHRで他にやることがなければ

積極的にグループワークを取り入れることをお勧めします。

 

 

 

③ 感想文

自分の考えを持たせる方法として

感想文も有効です。

 

学校にはたくさんの行事があります。

その一つ一つに感想文を書かせるのもいいでしょう。

 

私は他にも、

LHR等で動画を見せる時などは

必ず感想や考察を書かせるようにしています。

 

 

これもまた

自分の意見を持つことへの習慣のためです。

 

教科によっては

授業でビデオを見せることもあるでしょう。

そういう時は

知識の定着だけではなく、

自分の意見を持たせるために

感想文やスピーチを絡めると

より効果的な授業になるでしょう。

 

自分の意見を持つ習慣を作ること

 

繰り返しますが、

これが面接対策で

一番最初に考えるべき

非常に重要なことなのです。

 

 

④ 成功体験を創造する

面接では自身に関することが

たくさん聞かれます。

 

中でも定番なのが

「あなたの長所は何ですか?」

です。

 

この質問の意図はただ単に長所を聞いているだけでなく、

その長所をどのように活用してきたのか、

今後どのように生かしていくのか、

という意味も隠されています。

 

ですので、

 

「リーダーシップがあります」

 

「協調性があります」

 

「チャレンジ精神が旺盛です」

 

など、

一言で済ませられるものではありません。

 

必ずそこにエピソード(物語)が必要なのです。

 

ここで難しいのは

そういうエピソードを持たない生徒です。

 

彼らは残念ながら

自分で成功体験を見つけ出すことができません。

だから面接で聞かれても何を話していいのかわからないのです。

 

 

彼らに対する面接対策としては、

強制的に成功体験を作ってしまうことです。

 

多くの場合、

彼らは部活をやっていません。

放課後はアルバイトをするでもなく

家に帰ってゲームをしたり、

テレビを観たりしています。

 

勉強を頑張っているケースもありますが、

特別成績が良いでもなく、

面接で話すにはパンチに欠けています。

 

そんな彼らには

役割を与えて成功体験を作ってしまいます。

 

例えば掃除当番の班長

班長には他の当番をまとめる他、

最後にゴミ捨てをしてもらったり、

教室の戸締りをお願いしたり、

教室内の植物のお世話をさせたり、

様々な役割を与えます。

 

これを1年間続けていれば、

立派な「責任感のある人物」の完成です。

 

面接時には堂々とエピソードを話せるでしょう。

 

他にも実習等の班長をする、

クラスの書記をさせる、

(アンケートのまとめや集計などの仕事をどんどん振ります!)

クラスTシャツ係にして業者さんに電話させるなど、

様々な方法があると思います。

 

こうした経験は自分の長所として

そのまま面接に使えます。

 

3年生の夏を見据え、

早いうちから手を打っていけば

彼らに頑張ったエピソードの一つや二つ、

創造してあげることは可能なのです。

 

 

⑤ 奥の手

最後に奥の手です。

 

 

面接となると

誰だって緊張します。

 

中には頭が真っ白になって

いつものように話すことができなくなってしまう

という子供もいるでしょう。

 

そんな時にはこの奥の手が有効かもしれません。

 

 

大学時代、

先生のアドバイスで私の友人がやっていた方法です。

 

面接練習の際に

「ショートコント、面接」

と呟いてから面接室に入っていました。

 

友人の感想は

「コントをやっているようで肩の力が抜ける」

そうです。

 

お笑いの好きな生徒には有効かもしれません。

 

実際私も教え子に対して、

奥の手としてアドバイスしたことがありますが、

人によってはリラックスすることができるようです。

(個人差大です^^;) 

 

 

似たような方法に

「変身!」

と呟くというバージョンがあります。

 

これも生徒を選びますが、

メンタルが強化されることがあるようです。

私も忙しくて押しつぶされそうな時に

こっそりポーズをとって呟くことがあります

(当然個人差は大です--;) 

 

 

注意点としては

生徒によっては全く効果が無いこと、

そして人に聞こえるような声で言うと変な人に見られることでしょうか・・・

 

気休めとして覚えておく程度がいいのかもしれません。

 

 

 

就職活動というと、

自己分析や企業研究など

他にも大切なことはあります。

 

ただ、

実際に面接を受ける際に

何もしゃべれないとなると、

他の努力も水の泡です。

 

ですので、

なるべく早い時期から面接のことを見据えて

生徒指導をしていくことが、

私たち教員にとって

非常に重要なことなのです。 

 

 

 

 

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