今月は本校に教育実習生が学びに来ており、

私のクラスのホームルームを体験することになりました。

実習生の彼は数年前まで本校の生徒だった子で、

将来は自分も学校の先生になりたいという

強い意気込みを持って実習に来ていました。

 

私は私で、初めて教育実習生の

ホームルーム指導を行うことになったので、

いろいろと手探りで指導を行いましたが

私自身も彼から学ぶことは多々ありました。

 

そんな中、実習生から

「先生はこんな仕事もしているんですか!?」

というような言葉を受け、

確かに生徒目線では分からないような仕事も

いっぱいあるなあ、と改めて思いました。

 

そこで今日は、

意外と世間では知られていない

教員の仕事をご紹介します。

 

 

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① 校務分掌

私たち教員の仕事のメインとなるものの一つです。

校務分掌とは学校の仕事の役割分担のことで、

会社で言う所の「部署」のようなものです。

 

例えば学校には生徒指導の先生もいれば、

進路指導の先生、保健指導の先生など

教科に関わらず学校の仕事を分担して行っています。

 

学校によりますが、

1人1分掌制が基本で、

スタッフの数の問題で2分掌制もあったり様々です。

 

校務分掌には以下のようなものがあります。

 

 

教務部

時間割や学校行事などの計画、    

学校がスムーズに動くように細かいことを

考えて運営していくのが仕事です。

学校の仕事を総括するような部署です。

学校によりますが、

細々した仕事はみんな教務に押し付けてしまい、

中の人はいろいろとストレスが溜まります。

 

 

学習指導部

生徒の学習状況について把握し、

学校によっては実力テストや資格検定試験の計画、

補習の日程調整などを行います。

進学校は模試なども多いので、

とても重要な仕事です。

 

 

生徒指導部

生徒が人としてしっかりと成長していくのを

手助けするのが仕事です。

例えば挨拶指導や頭髪・服装の指導、

事件や問題行動があった場合は

その取り調べを行うなど学校における

警察のような仕事を担います。

そのため体育会系のどちらかというと

威圧感のある先生が請け負うことが多いです。

 

竹刀を持って校門の前に仁王立ちしている先生がいたら

生徒指導部の先生だと思って間違いないでしょう。

 

 

進路指導部

生徒の進路について取りまとめたり、

指導計画を練ったり、

インターンシップ等の職場体験や

オープンキャンパス等の体験授業、

進路に関する来客対応や

企業訪問をするなど、

とても忙しい部署です。

特に実業高校にとって、

就職先は生命線なのでとても責任の重大な

仕事が多いです。

 

 

特別活動部(特活部)

運動会やクラスマッチ、文化祭などの

学校行事の企画・運営、

また生徒会や部活動などの

特別活動を取りまとめるのが仕事です。

学校行事の多い学校はとても忙しい部署です。

生徒目線では絶対にわかりませんが、

学校行事が上手くまわり

生徒が楽しめるものになっているのは、

特活の先生の努力の賜物です。

 

 

保健指導部

保健室の運営や生徒達の各種検診の計画・運営、

掃除用具の管理や大掃除の計画など

生徒の生活環境を整えたり健康状態を

管理するのが仕事です。

 

 

庶務部

 主にPTAを相手にするのが仕事です。

PTA役員になった保護者が最も身近に感じるのが

ここの先生です。

PTA総会を初めとして、

PTAが主体となるような行事を管轄します。

学校にもよりますが、

かなりコミュニケーション能力を要する仕事が多いです。

稀にマダムのアイドル的存在になる先生が誕生します。 

 

 

図書部

図書室および学校図書を管理するのが仕事です。

一般にこの部署は少人数です。

だいたいこの部署を希望する先生は

楽がしたいか、本を愛してやまないかのどちらかです。

 

 

 ここに挙げたものは一般的な分掌で、

学校によっては他にも独自の校務分掌があったりします。

また、名称も学校によって変化することがあるので

この限りではありません。

 

さらに校務分掌の他にも、

「委員会」なるものが存在し、

 

・校務分掌検討委員

・内規検討委員

・制服検討委員

・学験委員 

などなど

様々な委員会があり、

これも校務分掌とは別に

各教員に割り振られます。

(委員会が少ない学校もあれば、

ものすごい量の委員会を持つ学校もあります)

 

 

このように

生徒を相手としないけれども

学校の運営上必要な仕事が日々

行われているのです。     

 

 

 

② 教材研究(指導案の作成)

 一言で言うと、授業の準備です。

私たち教員が最も長く生徒と関わるのが

授業の時間なのでその準備は入念に行う必要があります。

 

教材は毎年更新されていくので

去年のものをそのまま使う、というのは

基本的にできません。

 

特に私たちのような実業高校の教員は

普通教科のように同じ科目を同じ学年の別クラスに教える、

ということはほとんどないため、

毎日授業の準備に追われます。

 

その分、

普通科目の先生は宿題や課題を多めに出す傾向があるので、

その処理にはかなり時間を要します。

 

また、特に小中学校では

学習指導案」と呼ばれる

授業の設計図を毎時間作っています。

私の知る限り、

研究授業でもない限り、

高校の先生はあまり作っている人はいません。

(これは都道府県によってかなり差があると思います。)

 

学習指導案では授業展開を細かく考え、

その進め方や発言のねらいも書かなくてはいけないため、

非常に時間のかかる作業になります。

 

進学校の場合はセンター試験問題を自分で解いて、

その解法を生徒に伝えなくてはいけないし、

課外授業も多いため、

教材研究に忙殺する傾向があります。

 

また、実業高校においては

単純に教員の専門外を教えることも多いため、

さすがに生徒以上に勉強しないと

そもそも授業ができないということもあります。

私も毎年新しい科目を教えることがあるため、

授業の準備にはしっかりと時間をかけるようにしています。 

 

「学校の先生は毎年やっているんだから

準備をしなくたって授業ができる」

と思うのは残念ながら大きな誤解なのです。

 

 

 

 他にもまだまだまだまだ知られざる教員の仕事があります。

また次回、続きを書いていきたいと思います。

 

後編はこちら↓

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